安井さんが米国留学をしたいと決めたのはある出会いがあった。 学生時代、実習のため京都の島津製作所でポンプ設計の勉強に行った時のこと。 一緒に参加していた友人が宿である妙心寺の門限を破ってしまい、「連帯責任」でご住職の説教を賜ったそう。その時頂いた「十年一昔」という言葉に安井さんは深く感銘を受けられたそうです。 「10年ごとに人生設計を立てる、というのに感銘を受けたんです。それからは10年単位で物事を考え、計画を立て実行に移すクセをつけました。」 まもなくして「30歳までに結婚」「入社前に米国留学」といった目標を立てたという安井さん。しかし、目標を予定通りに実行していくのは容易ではないことは明らか。 「本当は入社前に留学を考えていたのですが『まず稼ぐことを覚えてから』と父に反対されたんです。そこで二年間の会社勤務で資金を蓄えてから出発しました。」
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